エリート医師に結婚しろと迫られてます
森谷さんは、ほんの数分で帰ってきた。
あれじゃ、彼女、何も言えなかっただろうな…
鍵を持ってるはずなのに、森谷さんが、ドアベルを鳴らし続けてる。
玄関のドアを開けると、いきなり彼が抱きついて来た。
いつものただいまのキスより、長くて情熱的だ…
「どうしたんですか?」
私は驚いて、彼の顔を見ようと彼との距離を取ろうとしたけど、
「ダメ…離さない」
と言って、彼は、ぎゅうっと、さっきより、強い力で私を引き寄せた。
「よかった。麻結、家にいた。怒って帰っちゃったらどうしようと急いできた」
「本当に?
森谷さん…どうしてそんなに急ぐの?」
「いったい、何があったんですか。部屋の前で2人で話してるなんて。死ぬほど驚いた」確かに、帰って来た彼は、幾分ほっとしている。