エリート医師に結婚しろと迫られてます


確かに。美味しそう。


でも…私が興味を示すのは、洋服なんかじゃなくて、なんと言っても、本物の和菓子。

早速、デパ地下の和菓子売場に行って、道明寺を買って食べ比べしよう。


今年は、三色団子の季節に、他のことに気を取られ、売り場に寄るのを忘れてた…


私としたことが、団子を1本も買ってないなんて…

なんたること。

痛恨の極み…


1年で一番の楽しみを…忘れるなんて!


「先生?」


「はい?」

だめだ…調子狂うな…
誰かさんのせいで。

私としたしたことが。
仕事中だと言うのに。

いかん、いかんと頭を振って切り替える。

妄想を止めると、野崎さんが私を見て、にっこり微笑んでいた。



「春なのは、私の服装ではなくて、先生のことですよ」

うっ。暖かくなって頭が緩んでるのか…
クライアントに指摘されるなんて。



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