エリート医師に結婚しろと迫られてます
「野崎さんが置いてったの?へぇー」
美月は、宝物を見つけた犬のようにキラキラした目をしてる。
「うん…」
「麻結は、もう見た?」
私は、いいえと首を振る。
「ちょっと、見せてよ」
どうぞと言う前に美月が、写真を見ている。
「おお…すごい男前!」
えっ?あの野崎さんから?
本当?耳が大きくなる。
「本当なの?見せてよ」
私は、美月の後ろからのぞき込む。
美月が、軽やかに笑う。
「あ~あ。そんなわけないじゃん麻結。
普通…どうってことないね。
でも、ウーパールーパーよりましかな」
「見たい?」
「いいえ」
「麻結も興味あったんだ」
写真を脇に挟んで腕組みする。アシスタントにこんな扱いを受けて、ちょっとは名誉を回復しなきゃ。
「別に。興味って、そういう意味じゃないよ。どんな息子さんかなと思っただけよ」
「ふ~ん。勤務医の彼、なんて言うかな?」