エリート医師に結婚しろと迫られてます
クライアントが帰って、美月が部屋に入って来た。
「野崎さん、麻結のこと気に入ったのね」
美月が、テーブルを片付けながら言う。
「気に入ったっていうのは、どうかな?」
これでも一応、資格を持った弁護士だ。
クライアントに気に入られてなんぼだ、それのどこが悪いのよ。
美月が、ふうっと息を吐く。
「ここのとこずっと、ご指名でお茶のみにくるね」
美月が、私のなけなしのプライドなんか、お構い無しに思ったままを言う。
美月が、何でだろうって考えてる。
「雑談なら、誰でも良さそうなのに」
雑談?まあ、野崎さんの場合は、その通りだけど…
「 雑談って、決めつけるのはまだ早いんじゃないの?」私は、負け惜しみを言う。
美月は、私の意見を無視して言う。
「あの人ずっと、
たらい回しにされたからね。麻結がまともに相手するから、喜んでたよ」
私は、呻いた。多分…30分五千円で、楽しくお茶を飲みに来てるのだ。
「何?これ…」
美月が、机に置いた写真に気がついた。
「写真…」