エリート医師に結婚しろと迫られてます


「飯、食べるだろ?」


「うん」


そういえば、潤也、丸の内の大手の事務所に就職したんだっけ。
学生時代から違ったもんな。


ちゃらんぽらんな私と違って。


「何でもいいだろう?」


「うん」


そう言って彼は、丸の内のビルの一室にあるイタリアンレストランに連れていってくれた。


30階にある店内は、都内の風景を一望できる。眺めがいい。
さすがにビルの上の方のレストランは、ランチ時でもすいている。


オープンキッチンは、シェフが料理するところを見られて臨場感を楽しめる。


一流の弁護士なら、こういうところで打ち合わせしながらランチを食べるのかも。



「Dコースって?」


「本日は、こちらになります。季節の前菜2品と本日のスパゲッティーニ、メインディッシュ、デザートが ついております」案内してくれたお兄さんに頷く。


秋茄子のトマトソーススパゲッティーニ リコッタサラータチーズを添え…
あるいは、手長海老のリングイネも美味しそう。


「麻結は?Dランチでいい?」


「はい」


今月の散財を考えると、ビジネスランチでいいのに。千円も安いし。でも、リングイネは捨てがたい。
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