エリート医師に結婚しろと迫られてます
「何…その妹は?」

「気になってる。ずっと。
いっつも自分が中心って顔で、みんなに注目してもらわないとへそ曲げるしょうがない女。

生意気で自分勝手で、僕のことなんてまるで意識してくれないし、最低な女。
他の男のことばかり気にして、僕のことなんてこれっぽっちも頭にない。

でも、あきらめられなかった。

もっと、格好よくなったら、僕のこと見てくれるかも知れない。

もっと男らしくなったら、振り向いてくれたかも知れない。

褒めてくれるかも知れない。
気がついたら、そうやってドツボにはまってた。考えるのは君のことばかりだ。

いったい、どうしてくれるんだ?

少年の頃に受けた傷が大きすぎて、未だに引きずってるし。

君のせいだ。僕を高慢ちきなクソガキから引きずり落として、マトモな人間になろうと思わせた君のお節介のお陰だ。

麻結?僕の人生、君がいないと成り立たない。

君がいないと次にどんな人間になったらいいのか分からない」


「あなたは本当にそんな女選んでいいの?」


「二十年近く経っても、とにかく馬鹿なことは止めようと自分に言い聞かせても、相沢が君の隣にいるよりはいいと思えた。
何度考えても同じ結論になる。
だから、君以外の人と結婚したいって思えなかった。
そばにいて…ずっと。僕がいいって言うまで」


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