エリート医師に結婚しろと迫られてます
「あの…森谷さん?」
楽しそうに議論してる3人を残して、私達は二階の部屋に逃げ込んだ。
「麻結、いい加減にその、森谷さんっていうの止めてくれないかな」
「裕貴さん」
彼は、頷いて私の手を取った。
そして、言い聞かせるようにった。
「もうじき君の夫になる。周りが何を言っても、僕らは一緒に住んで毎日顔をあわせて生活する。それだけは譲れない」
「はい」
「麻結はどうしたい?」
「えっと、あなたの部屋のほうが広いし仕事場に近いほうが便利でしょ?」
「だめ。そんなところまで移動するなんて、待てないさ」
最初に出会ったとき、じゃないか。
再会したときは、こんなに完璧な人が、本当に私に会いたくて来ただなんて。
私と付き合いたいなんて、本心のわけがないって思ってたのに。
自分から、同僚を押しのけて会いに来てただなんて。
現実って面白い。