エリート医師に結婚しろと迫られてます
「早速だけど。たまには、君から誘って」
「ずるい」
「ちゃんと思ってること言っただろう?女王様」
「わかった。どうして欲しいの?」
「キスして、どのくらい僕のことが好きなのか、分かるように」
「いいわ。やってみる」
「ちょっと、目を閉じてて」
目を開けてると、恥ずかしくて近づけない。
さらっとしたきれいな髪。
指を伸ばして触ってみる。思ったよりも柔らかい。
触れるとすっと指の間をすり抜けて、はらっと落ちていく。
まずは、キスをするために、私は彼の前に立ち、前に寄りかかる。
軽く伸びあがって形のいい唇にキスをする。
何も言わない。
一度キスすれば、目を開けてくれると思ったのに。
どんなふうに誘えばいいのか、わかってないけど、普段見えないところが見たい。
よく見たいなって思ってるところは……
私は、もう一度彼に近づいた。
そうして。長めの髪を掻き分けて、おでこにキスをする。
顔は意外に角ばったつくりをしている。
女性とは違うんだなあと思う。
華奢に見えるけど、顎のラインとか、うっすら髭を剃った跡が見えるのは、男の人だなあ。
う~ん、どうしよう。
私は、長いまつげにキスをする。
本当にきれい。
それから、恨めしいくらいくらいの白いきれいな肌。