エリート医師に結婚しろと迫られてます

「おお、あいつ、この辺りまで
営業に来ていて、酒を卸してるんだ。
今度、涼平も呼んでやるか」


「うん」
同じく、幼馴染みの真理絵も呼んでね。

涼平さんの名前が出て来て、
私は、兄以上に、美月の事を忘れた。


「涼平さんて、お兄ちゃんの友達の?」
美月が、場を保つために話しかけた。


「ああ。俺の幼馴染みで小学生の頃から遊んでる。
実家が酒屋で酒が強くて、仕事も酒造メーカーで営業してる」

お兄ちゃん、妹なのに、幼馴染みを知らないなんて、森谷さん笑ってる。


涼平さん、この辺り仕事で回ってるんだ。

兄の友人の中で、涼平さんが一番身近だし。一緒にいて楽しかった。


いや、今でも彼がこの場に居ればいいのにと思う。
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