エリート医師に結婚しろと迫られてます
「真理、こんなところにきて大丈夫なの?」
こんなところなんて、普段言ったりしないけど、風邪引いたってくらいで、飛んできたりしてちょっと大袈裟に言い過ぎたかなと反省した。
「うん。早い時間なら…」
振り返った時のエプロン姿、完璧。
なんて可愛いの?
まるで生活感のないエプロンね?
それ、真理のブランド?
新妻専用みたいだし、染み一つなさそう。
彼女が、体調を気遣って部屋を訪ねてきて、お粥の用意までしてくれる。
こんなの、真理絵ファンが見たら卒倒するだろう。
真理絵は、学生時代の読者モデルから、
雑誌のモデルになり、20代半ばまで、
ファッション誌でよく見かけていた。
最近は、モデルの仕事より、
イベントの司会や、雑貨や洋服の
プロデュースを手がけている。
真理絵は、ビジネスなんかしたことがなく、
どれも手探りだったから、
これと思えるものを、
見つけているところなのかもしれない。
私は、真理絵に聞いた。
「また、どっかでイベントの司会とか?」
「うん。ほら、前に言ってた
お酒のイベント。司会頼まれちゃって」
「ああ。涼平さんとこの会社と?」
「うん。そう…」
真理絵がうつむきながら言う。