エリート医師に結婚しろと迫られてます
母に言われた通り、
食事をすませ片付けをしていると、
兄たちが階段を降りてくる足音がした。


ミシミシ少しの遠慮のない足音だから、
すぐにわかる。

「お兄ちゃん、ごはん食べたの?」

洗い物をしながら、声をかけた。せっかく話かけたのに、返事はない。
いつもなら、不機嫌そうな声が返ってくるのに。

やっぱり返事がない。

人がいると思ったのは、勘違いだったのかな。と、なんとなく振り返った。

どすん、と何かにぶつかった。



「ぎゃっ!お兄ちゃん!!」とっさに兄のいたずらだと思った。


「ああ、ごめん…」

ほんのすぐ後ろに、人が立っていた。
兄は、私が見える位置にはいなかった。


私は、顔をあげて
立っていた人の顔を見た。



冗談でしょう?
と口だけで声を抑えていった。


私は、死ぬほど驚いた。


「も、森谷さん、どうして、ここに?」

さっきから気がついていた、
森谷さんの方は冷静だった。

「何か手伝おうと思って」
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