エリート医師に結婚しろと迫られてます


「涼平さんに、会うつもりだったんでしょ?」私は、真理絵に聞いた。


真理絵は、一瞬、戸惑った顔をしたけれど、
すぐにもとの表情に戻った。

「会えるかなと思って、ここで待ってだけど、今日は、ダメみたい。
そろそろ、帰ろうかなと思ったとこ」



涼平さんは、配達を終えると、時々この辺りで、ブラブラ散歩してる事がある。
必ず会えるってわけじゃないけど。


「これから寄って見ようよ。
どうせ帰り道だし」私は、真理絵を誘った。


「これから?」

「うん。だって、待ってたんでしょ?」

「そ、そうだね…」
涼平さんちは、
帰りに少し回り道をすればいい。
多分、この時間だと家に戻ってるはず。


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