伝えたい。あなたに。
ふと、目がさめる。



自分は未だ床の上にいる。



寒い。



体が硬直する。



座ることもできない。



涙はとっくに乾ききっている。



明るかった外から、西日が差し込む。




3時間も誰にも気付かれず、床に横たわっていることが、いっそう哀れに感じた。



< 88 / 156 >

この作品をシェア

pagetop