HE IS A PET.
「え?」
まさか違うとか言わないよね?
凝視すると、チトセは呆れたように吐き捨てた。
「男が、男飼って楽しいかよ」
うーん、少なくともアズミンは楽しそうだけどな。戸田さんも怜を飼いたがってたし。
「アイツを飼ってたのは、悠里」
ゆうり?
「俺の妹だよ。悠里は、アイツをとことん依存させて、それにどっぷり依存してた。共依存って奴だよな。精神的に、だけじゃなくて肉体的にも」
『肉体的にも』と強調された言葉に、
『怜は前の飼い主に調教されたのよぉ。身体に教えこまれた快楽ってのは、なかなか抜けないみたいねえ』
アズミンの言葉を思い出した。
怜とチトセのどんな過去を聞いても、受け止める覚悟で来たのに。
チトセが人違いで、女の子だと知って、あからさまに動揺してる自分がいる。
衝撃、嫌悪感、嫉妬、敗北感、対抗心。
込み上げてくる収拾のつかない感情を、飲み込んでどうにか口を開いた。
「……どうして、ゆうりさんは、怜を捨てたの?」
「それを聞いたら、アイツを飼ってらんなくなるって言ったよな。それでもいいのか?」
念押しする鋭い瞳。