HE IS A PET.

 アズミンに指摘されたことは、きっと当たってる。

 怜は、ペットとしてただ可愛がられたいのだ。新しい飼い主に気に入られたいと必死だ。

 私はその気持ちを汲み取ってやるべきだったのに、距離を取って怜を拒絶している。


「だってさあ……私、キャラ的にミチジローさんと対極だしさ」


「誰、ミチジローさんって」


「えっ知らないの? 動物博愛主義のお爺ちゃん。どんな動物も体中撫でくり回して、ベロベロチューしちゃうの。凄いよね」


「へえ、凄いわねー。神様みたいな人ねぇ。咲希もそんぐらいしてあげてよ、怜に。じゃあ、電話代馬鹿になんないからまたね~」


 言うだけ言って、一方的に通話は切られた。
 ソーセージの話なんかより、もっと聞きたいことあったのにな。

『動物にベロチュー』=『神様みたいな人』という言葉は、噛み砕けないまま私の中に残った。

 アズミンの感性は、やっぱり理解しがたい。


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