HE IS A PET.
「僕はね、気にいらない。何をやっても金さえ払えばいいとか、金欲しさに何でもやるような、近頃の若者がね。全く躾がなってない。なんてボヤくと、ジジイ臭いかな。でもね、それをきちんと伝えたくて、今日はわざわざ安住さんにお越し頂いたんだ」
お友達まで招待した覚えはないけどねと付け加えて、新は招かざる客である私を見た。
う、来ちゃってどうもすみません。
「ケチくせえこと言うなよ。こんな馬鹿みてえな量、どうせ食べきれねえだろ。残しても捨てればいいなんて、食べ物を粗末にする考え方は俺は気にいらねえな。残った分はタッパに詰めてくれよ。土産にするから」
チトセの方がケチ臭いこと言ってる気がしないでもないけど。
食べ物を粗末にするのは、確かに良くない。
「ああ、そうだな。残りは、タッパに詰めて持ち帰らせよう。土産にしろ。お前のとこの、あれは可愛いな。細い割りによく食う」
「育ち盛りだからな」
「でかくなり過ぎると、売れなくなるんじゃないのか」
「売る気はねえよ」
チトセは何かペットを飼ってんのかな。
新は不機嫌なチトセに微笑むと、黙っているアズミンを見た。
ずっと物言いたげだったアズミンが、口を開いた。
「咲希、もう帰んなさい。呼ばれてもないのに押しかけて来るなんて、図々しいわよ。チトセとイチャイチャすんのは、よそでして」