HE IS A PET.
「怜。もっと食べなよ。残っちゃう」
二人で取り分ける用のコース料理を頼んだものの、怜は相変わらず遠慮してるのか少食だ。
熱々だったパスタもピザも冷えて固まってきた。
「チーズがとろりってしてる内に食べなきゃ。はい、これは怜のノルマ。いっぱい食べて、大きくなって。怜は細すぎるよ」
怜は食が細くて、身体も細い。誰も何も言わないと、食事をしない日もありそうで心配だ。
アズミンが「咲希なら、怜を安心して預けられる」と言った意味は、多分そういうことだったんだなと思う。
何だかんだ言って、結構世話焼きな性格だと自覚してる私は、ついつい口煩いことを言ってしまうから。
「嫌い?」
私の顔色を窺いながら、怜が尋ねた。
「何が?」
「俺の身体。細いの、嫌い?」
好き嫌いの話ではなかったのに、怜は真剣にそう尋ねた。
思い出してしまった怜の裸体。
「卑猥」
怜は驚いたように瞳を見開いた。それから罰が悪そうに俯く。
「だけど好きだよ、怜の身体」
芸術品のように美しく繊細で、玩具のように安っぽい。
好きだよと誉めたのに、怜は泣きそうな顔をした。