プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
それもそうね、と納得して引っ張っていた敦士のユニフォームをぱっと離した途端、一輝くんが勢いよくイスから立ち上がった。


「俺は断ります!俺は先輩しかみてないけん、」

「一輝くん......、そんなことわざわざ言わなくてもいいのに。でも、ありがと。あたしもよ」


二人きりでいくところがバッティングセンターってチョイスはどうかと思うけど、もうこれはカンペキ一輝くんもあたしにらぶだと思っていいよね?

正式な返事はまだだけど、すっかり一輝くんの彼女きどりで返事を返せば、部室は二人だけの空間に。


普段から一輝くんに猛アピールしているあたし......、はもう今さら誰も気にしてないだろうけど、見つめ合うあたしたちの雰囲気がいつもと違うことは敦士も気がついたみたい。

あたしと一輝くんの顔をジロジロと交互に見てから、イスに座った。


「なに、お前らついにくっついたの?
つか部室でいちゃつくのウザイからやめろ。
部内恋愛禁止だかんな」

「別にいちゃついてはないでしょ?
部内恋愛禁止ってなによ。
じゃあアンタと理穂も付き合えないってことになるけど、それはいいんだ?」


今までそんなこと一言も言ってこなかったのに、急にウザイ規則を言い出したキャプテンに外の理穂とみのるを指す。


と、敦士は腕組みをして理穂たちをしばらく見てから、ひとつうなずいた。
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