プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
二点入って、まだ一塁と三塁にランナーが残っている。
しかも次のバッターは、前の打席でホームランを打った敦士。


まだ点差があるとはいえ、さすがにあせる展開。

マウンドのピッチャーの元に内野手が全員集まり、グローブに口を当て、何やら相談している。


その相談が終わると、プレイが再開され、バッターボックスに入り、敦士はバットを構えた。

あんなチャラい茶髪パーマがものすごく頼れる男に見えてきて、やけにかっこよく見える。


あいつのバットを構える姿を見ていたら、もうこれから何が起こるか、目をつぶっていてもわかる気がした。


あたしの勘の通り、本当に期待を裏切らない男、高田敦士。

敦士の全力のフルスイングに、部員のお母さんが何人かきてるくらいでほとんど誰も応援にきてない、寂しい応援席が一気に盛り上がる。お母さんたちと、理穂の声で。


「にっしー!もしかして......」

「うん、みのるが考えてる通りよ。
もう解説いらないでしょ」


敦士のスリーランホームラン、続くバッターは三人連続であっけなく打ち取られてしまったけど、ついに同点。

そして、裏もきっちり守り抜き、延長戦に突入した。

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