プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
延長戦に入り、こっちも相手もランナーを出しながらも得点出来ず、硬直状態の点差が続く、十一回の裏の守備につく前。


「敦士先輩、攻撃終わりましたよ。
敦士先輩」

「ああ......、もう俺らの攻撃終わったのか。
もうちょい粘れよ、あいつら......。ちっとも休めねぇな」


スリーアウトでチェンジになっても、ぼうっとベンチに座っていた敦士の肩を一輝くんが叩くと、ようやく敦士はのそのそと立ち上がる。

ヤバイ、そろそろ限界かも。


スコアブックを見たら、もう投球数が余裕で百球を超えているし、しかも敦士はピッチャーとしての走り込みも投げ込みもしていない。

この炎天下の中、九回まで一人で投げたあげくに、延長戦ときたら、とっくにガタがきていてもおかしくない。


「大丈夫ですか?代わりますか?」


やけに息づかいの荒い敦士に、一輝くんもあたしと同じことを思ったらしく、ふらふらしている敦士の体を支えながら声をかけた。
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