プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「銀月館の加藤秀徳さんですか!?
野球の雑誌で見たことあります!
初めまして、小野一輝です!」
あたしが紹介する必要もなかったかもしれない。
興奮したように秀に握手を求める一輝くんに、秀もさわやかな笑顔でそれに応じる。
「君が一輝くん?
俺のみどりがいつもお世話になっています」
「俺の......?」
今日も笑顔の中にもそこはかとないブラックさがにじみでている。初対面からいきなり意味深なことをいってくれる秀に、一輝くんもやっぱりそこが引っかかったみたい。
「俺の!幼なじみの!みどり、ね」
不審そうな一輝くんにあわててフォローを入れる。
「みどり先輩に、こがんすごか幼なじみがおったなんて、知らなかったです」
フォローを入れるとあっさり納得したみたいで、また笑顔に戻った一輝くんに、内心ほっとする。
「ただの幼なじみじゃなくて、俺とみどりは将来結婚を誓った仲だから。返してね」
ほっとしたのも束の間、笑顔で爆弾を落としてくれた秀に、一瞬であたしたち三人の空気が凍りついた。
野球の雑誌で見たことあります!
初めまして、小野一輝です!」
あたしが紹介する必要もなかったかもしれない。
興奮したように秀に握手を求める一輝くんに、秀もさわやかな笑顔でそれに応じる。
「君が一輝くん?
俺のみどりがいつもお世話になっています」
「俺の......?」
今日も笑顔の中にもそこはかとないブラックさがにじみでている。初対面からいきなり意味深なことをいってくれる秀に、一輝くんもやっぱりそこが引っかかったみたい。
「俺の!幼なじみの!みどり、ね」
不審そうな一輝くんにあわててフォローを入れる。
「みどり先輩に、こがんすごか幼なじみがおったなんて、知らなかったです」
フォローを入れるとあっさり納得したみたいで、また笑顔に戻った一輝くんに、内心ほっとする。
「ただの幼なじみじゃなくて、俺とみどりは将来結婚を誓った仲だから。返してね」
ほっとしたのも束の間、笑顔で爆弾を落としてくれた秀に、一瞬であたしたち三人の空気が凍りついた。