プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
やだな......、この話。

今は一輝くんの名前聞くだけでキツイし、こういう話してると泣いちゃいそうだから。


何か言いたそうにしているみのるに、謝られる前に先手をうつ。


「言っとくけど、みのるのせいじゃないからね?

みのるはさ、何回も一輝くんに話すことをすすめてくれたじゃん。でもあたしはそうしなかった、一番大事なことを間違えた結果、こうなった。

みのるのせいじゃなくて、あたしが一輝くんを失望させるようなことばっかりしてたから、一輝くんとダメになっちゃったんだよ......」


うわ、違うな、キャラじゃないこんなの。
みっともない。

ダメになっちゃったアハハって、かるーく笑いながら話すつもりが、これじゃ元カレに未練たっぷりのみじめな女じゃん。


「......にっしー。
ごめん、にっしーがどれだけ一輝のこと好きなのか知ってたのに。もっと早く一輝に言うべきだった。

やっぱり僕、一輝に全部話すよ。
話したら口もきいてくれなくなるかもしれないけど、それでも、にっしーにだけ辛い思いさせといて、何にもしないなんて自分が許せないから」


金曜の合コンの時に一時ギャル復活したものの、再びノーメイクの地味子に戻ったあたしをじっと見つめるみのるの表情は固い。





< 383 / 623 >

この作品をシェア

pagetop