プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「終わった?」


一段落ついたところを見計らい、秀が声をかけると、敦士はペコリと軽く秀に頭を下げた。


「いきなり押しかけたあげく、お騒がせしてスミマセン」

「いいよー、なかなか面白かったし」


一貫して部屋にきたときから低姿勢の敦士に笑みを返したあと、秀は理穂の方に視線を向ける。


「ところで君、理穂ちゃん?
可愛いから、前大会で見かけたときにチェックしてたんだよね。 良かったら今度は一人で遊びにきてよ」

「え?......え?」

「まてまて、俺の彼女だ。
勝手に口説くな」


ナチュラルに理穂をナンパし出した秀には、さすがに敦士の低姿勢も崩れるよね。

こんな状況でもマイペースを貫いている秀に、呆れればいいのか感心したらいいのか迷う。
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