プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「つかさぁ、にっしーのことそんな風に言うなよ。
一度でも自分の好きになった女だろ、お前の男の価値まで下げてんぞ。

フラれてんだからすっぱり引くか、自分みがいて再チャレンジするかしろ。
いつまでもにっしーに嫌がらせしてんなよ。

なんかお前見ててイタイし、みっともねーわ」


頭に血が上っているようなメガネに、どこまでも冷静な敦士。メガネがあたしに嫌がらせしてたのは、あたしと最近まで付き合っていた敦士も知っている。

あいつうぜーとは言ってたけど、この二人が直接話しているのを見るのは初めて。


敦士の言葉に納得したのかは謎だけど、言い返す言葉がなかったのかメガネは舌打ちをして体育倉庫から出ていった。


「......ありがとう」


まさか敦士があたしをかばってくれるとは思わなかった。

さっきの元カレメガネほどではないけど、敦士だってあたしのことを良くは思ってはいないはずなのに。


メガネが出ていった後の体育倉庫でなんとなく気まずくて顔をふせながらお礼を言う。
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