プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
「彼女じゃないよ。
ずっと好きだった子に思いきって告白してみたんだけど、ダメだったんだ」

「ふーん......、誰に告白したの?
この学校のこ?」


エースのみのるのモチベーションがこのまま下がったままなのは望ましくない。

なんでフラれのたか分からないけど、あたしの知ってる子だったら橋渡しできるかもだし、その子ムリっぽかったら、似たようなタイプの子紹介してあげてもいいし、と聞いてみる。


「うん、僕と同じクラスの三浦さん」

「三浦って、もしかして三浦理穂?」


だけど、みのるの口から出てきた名前にびっくり。
まさかの三浦理穂だとは思わなくて、思わず聞き直してしまった。


「うわっ、マジかよお前。
ミッチーはムリだろ、ミッチーは。
にっしーと並んで、学校のアイドルの三浦理穂だぞ?

男なら、高嶺の花にチャレンジしたくなる気持ちは分かるけどな。
そういう俺も入学したての頃に、チャレンジしてっし。

俺、お前のことちょっと見直したわ。
ミッチーにチャレンジするなんて、意外と度胸あんのな」


「なにさりげなくチャレンジしてんの。
もちろんフラれたんでしょ?
てか、なれなれしくミッチーとか呼ばない」


いきなりミッチー呼ばわりの敦士にはひとまずつっこみを入れるとして。

敦士の言うことももっともで、学校のアイドルと名高くて、さすがのあたしも負けるんじゃないかってくらいの美女、クールビューティー三浦理穂。


きれいなのに彼氏がいない、誰が告白しても絶対にOKしないし男ともめったに話さない。

よっぽど理想が高いか、別のとこに彼氏がいるんじゃないかって噂。


一年の頃に、イケメンや秀才含む色んな男たちが撃沈したせいで、最近は三浦理穂にチャレンジしようなんて度胸のある男はいなくなったみたいだけど......。
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