ダントツ!!16番人気の翔馬くん
『ぎゃあ!!』


叫び声をあげる翔馬を抱きしめながら俺はクスクス笑った。


『大和っ!!離せっ!!キモいっ!!』


そして俺から逃れようと暴れる翔馬の肩に顔を埋めながら、


『ほんと、よかったなぁ。』


俺は小さく小さく呟いた。


『うん…。』


大人しくなった翔馬の背中をポンポン叩きながら、俺はうんうんと頷いた。


ほんと…よかった、よかった。


…って、よくねぇよっ!!

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