シュールな関係


「でも会長がヘリから話を聞いてたとは驚きでしたよ」


「今までの中で、あれ程モニターが役立ったことないと喜んでたぞ」

わたしだってハイグレードなお屋敷、リポートの設備

モニターでの管理の凄さに思わず仰天したわよ



「普通の家庭ではありえませんよね




―――――それと、すみません


わたしご両親に対して凄く生意気でしたよね?」



「いや 俺は面白かったが?」



面白いって・・・


憤慨しまくってじゃないですか!!!



「なんだかさっ


あれから父が奈緒を気にいったと言いだして


とりあえず『白紙状態』というか

今後の俺達の経過を見るって言いだした



今度おまえとゆっくり会うって言われたから時間作れよ」



「んん!? 

それはありえない 


わたしのこと気にいる訳ないよ


だって だって

一之瀬さん・・・

会長は挨拶以外ほとんど終始無言だったのよ」



あの審査でわたしはふるい落とされたはずだ。



「時差ボケだったんじゃねーの?」



「そんな理由じゃないでしょ?

わたしだってあの空気ぐらい読めるわよ


認めてもらえるはずないわよ」



どんな裏があるって言うの?


上級社会の思考には付いて行けない



「俺が嘘言う訳ないだろ?



とにかく、俺が許してやるって言ったのは

結果オーライだからだぞ。」

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