シュールな関係
「雅也くんじゃないか
立派に頑張ってるらしいな
御母上はお元気かな?」
大手の社長や重役らしき人が
一之瀬さんを見かけると
ひっきりなしに腰を下げて声を掛けてくる
「奈緒… すまないがどうしても一人だけ
挨拶をしないといけない人がいるんだ」
一之瀬さんが奥にいる男性を見ると
本当は挨拶もしたくないのでは?って
言うくらい嫌そうな顔をし出した。
「ええ もちろんです
私に気を使わないで行って下さい」
これだけ挨拶をされてるのだから
行ってもらうのが当然だ。
わたしは会長が来るのを待つだけだし…。
「俺が奈緒といとくから行ってくれば?」
「大和に任せるのは不本意だ
だが、一磨も一緒なら任せてもいいか…」
少し悩んでから
「ヤボ用済ませたら直ぐ戻るからいいか?」
と尋ねてくる。
「かまわねぇよ ごゆっくりどうぞ
あっ 雅兄
でも戻って来るの遅すぎだら
奈緒を勝手に連れて帰っても知らねぇからな」
挑発的に言う大和の態度に対し一之瀬さんが
「お前がかなう相手じゃないぞ」
「さて、どうかな?」
「無理だろ」
フッと鼻で笑い
強い眼差しを向けえる。
お前がなかう相手じゃないって…
褒められてるのか…
けなされてるのか…
どういう意味で言ってるのか?
わたし的には微妙な心境だ