シュールな関係



「もし…

瑠璃様が先ほど

大声を出されて騒がれて

たら…どうなさったのですか?」


「んーどうしたかな?


雅也様を戒めるようように

厳しい口調で攻める。


「お分かりで言っておられたようですが

あれは火災などの警報装置で防犯ビデオで有りません」





「そうだな


その時は 山本がなんとかしてくれてただろ?」



「確かにその通りですが。


雅也さま


考えが浅はかです!!」


考えの甘さに目がつり上がりキツく言い返す。


あの時、本当に叫ばれてたらどうなったか。


良し悪くもこの世界は

ほんの些細な出来事すら簡単に餌食になる。

自分が非がなくても、あえて煙を出すようなことはご法度だ



雅也様は実力のある方だけに

つまらないデマや噂で潰される訳にはいかない


負けず嫌いで

思い立ったら立ち止まらずに突っ走る性格は

それも長所でもあり、短所でもある。


今回の行動はおそらく短所にあたるだろう





「雅也さま 

ネクタイが歪んでおります」



私は雅也様のネクタイを手に掛けると


「おや?


抱きつかれた時にシャツに口紅を付けられて

おられますね」


「最悪」


「流石したたかな攻め方をなさられますね 


瑠璃様は」

確信犯的な行動をしっかりと取られておられる。



「何付けてるんだよ アイツ…」



真っ赤な口紅の跡がネクタイの

下のシャツから覗かせる


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