シュールな関係
「呆れて物が言えないですと?
ではわたくしも雅也さまに
『ハッキリ』と言わせて頂きます
あきれ果てたのは私の方でございます
全く…
あなたと言う人は
壁に押し付けられて
女性に服を脱がされて
何をなさられてるんですか?」
はぁ…と
私の溜息が大きく漏れる
「あれはいきなり瑠璃がしただけだ
何処まで出るか見たかったしな」
「それにしても
隙があり過ぎるのも問題です
言わせて頂きますが瑠璃様の胸に
気を取られてるから簡単に迫られるんです!」
「俺があいつの胸なんかに
気を取られる訳がないだろっ!
瑠璃が勝手に俺の手を取り
胸に押し付けてきんだよ
俺は被害者だ!」
そう、私が懸念するのはここだ。
このお方は自分がどんなにおモテになるか…
気付いておられるのだろうか?
今日のパーティでもどれだけ熱い視線を浴びておられるか。
「雅也様
それを『危機感が足りない』と、言うのです
もっと危機意識を
持って行動なさって下さい!
人影のないところで話されるのでしたら
相手に口説くきっかけや
口実を与えてはなりません」
「ほんとお前、口うるさいな」
壁にもたれ気怠そうに
サラリとした前髪をくしゃっと触る。
この何気ないしぐさ一つもが
雅也さまの魅力でもあり
女性から見た男性の魅力…
セクシーさを
感じさせるのであろう。