シュールな関係
「もしかしてそれはヤキモチ?


違う、違うって!

あいつらとは別に話をすることもないけど

光の会のメンバーが

俺を見つけて挨拶してきただけだ



それよりお前があの男と喋ってるのを見て

心配で直ぐに来たんだよ、悪いか!?」


「ええ、悪いわよ!」


心配か、怒ってるのかどっちの言い方なの!?

それにヤキモチってなに?

怒られる筋合いなんてないんだから。


「フラ付いて男に

抱き付くなんでありえねぇだろ?


なら俺の横にいてろ俺が支えるから」


「今日は紳士ですね!

パートナーがフラ付いてるのが恥ずかしいわよね

食べまくりでマナーもなってなくてどうもすみませんでした!」

皮肉をめい一杯込めて敬語交じりで言い返す


「違うって、俺は嘘や社交辞令は言わねぇから」

「もう誰も信じない」


「褒められたのを真に受けて喜ぶ過剰意識は

俺の前だけにしとけよ!


他の奴らのは飲むな

そして俺の誘いは断るな


奈緒、それ飲んだらもう帰るからな」


口直しとばかりに新しく用意したワイングラスをわたしに差し出す。




帰るって!?


あっ、そうだ

本来の目的の会長は到着はしたのかしら?


こんなことしてる場合じゃないのよ


直ぐに確認をしないと。



「大和 ちょっと待って!

わたし帰らないわよ

山本さん探さなくっちゃ!!」


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