シュールな関係

「それは奈緒さまの搭乗券とパスポートですが?」


「いえ、それ位は分かりますが…」



「秘書課に異動された時、何時海外出張が入るかもしれない

のでパスポートを作って頂いたのは覚えてらっしゃいますね?」



「・・・はい」


確かに記憶にはある。

秘書課になると経験に問わず全員のパスポートを義務つけられて

重要書類と共に厳守に管理されている。


「だから出張です」と述べられる。



山本さんにすぐにでも辞職をしたいと述べると

退職願は希望日より最低2か月前には提出でだと言われ

更に『今しか会長の時間が取れません』ときっぱりと言い切らて

同行を了承するしかなかった。



「では…いきなりで申し訳ありませんが

スイスに同行して頂きます


良ければ今のうちに弟さんに

ご連絡をされたらいかかですか?」



そうだ、と急いで晴人に電話をすませ戻ると

会長の第一秘書の服部さんを紹介される。




「今から会長の自家ジェットで約12時間のフライトだ


急な仕事になるがよろしく」


服部さんが怪訝な顔をしているのはこのわたしの酷い格好だというのは一目瞭然。

これが秘書なのか?と思ってるに違いない。


山本さんとは全く違ってがっしりとした大柄の体格で

体育会系に見えるが、この人も第一秘書だけに

凄く出来る人なんだろう


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