シュールな関係
「山本さんは?

一緒に行ってくれますよね?」


不安のあまり山本の袖を掴みギュッと力を入れる。



「申し訳ありません

奈緒さまの事は正直言って大変ご心配なのですが

今は私は雅也さまの秘書ですので―――」


付いて行けないと、申し訳ないような苦い顔をされる


「やぁ 奈緒さん 待ってたよ

ほぉー 最近のファッションは奇抜だねぇ」


冗談で言ってるのか本当になのかよく分からないが

会長にペコリと深く頭を下げる



「山本、君も付いて来なさい


君にも連絡が付かない、奈緒さんもいないと知ると雅也が慌てるだろう

面白そうだろ?


うんうん 良い考えだ」

会長はとても楽しそうな顔で機嫌よく一人頷いている。


「それに君も向こうで奈緒さんのフォローと

たまには骨休みをするといい」



「それではご一緒させて頂きます」


山本さんからしてみれば会長命令の方が優先なので

あっさりとスイス行きが決まる。


そうして乗り込んだプライベートジェット機にまたもや度肝を抜かされる



普通の飛行機と言えば細い通路に座席がすらりと

並んでいるがーーー

ここは大違いでまるでホテルの一室なの?


そんな錯覚に落ちいってしまう。


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