シュールな関係



「さて次は何処を回られますか?


奈緒様が行きたがってたアルプス山脈は


ここからだと5時間かかりますね


現在はスキーシーズンですので草原は雪で埋まってしまい

奈緒様が考えてる夢の体験は出来ないかと…」


現実的に無理だと告げられ、素直に山本さんに

告げたことも、晴人に言い切ったことも

我ながら無知だったと恥ずかしくなる。



草原の代わりに雪の上に寝ころぶのを想像しても年齢的に無理がある。

第一に寒いのは苦手。

なので残念ながら雪の上のハイジー企画は却下。


「はい もう諦らめました」


ガックリとわたしが肩を落としていると

山本さんは驚く様子もなく

「予想していた通り中止になると思ってました

夕方に立花さまと会うお約束をしております」


そのつもりでお願いしたしますと、

山本さんがわたしに伝えるが――――


立花さまって一体誰だろう?


予定って言われても秘書の仕事すらしていないわたしに

何かをするプランすらない。




その上、山本さんが行く先々に

専属秘書かのように世話をしてくれている。





< 414 / 441 >

この作品をシェア

pagetop