シュールな関係
「手術は成功したけどその後に激しい拒否反応が出て
暫く意識不明の状態が続いたの
絶望的だといわれてたの。
だから、望みがないのなら早い内にと
別れの書いた手紙を両親がわたしてくれたの。
その後、奇跡的に回復しても連絡をしていないのだから
死んだと思って当然よね」
若菜さんの左の薬指に
ダイヤの入ったシルバーの指輪を見つめながら
過去の話だと割り切るように話す。
「わたしはね 彼と知り合え
少しでも一緒にいれただけでもう…十分幸せなのよ」
と微笑む顔はとても切なくさみしそう…。
「その指輪は雅也さんからもらったものですよね?
若菜さんはまだ一之瀬さんを愛しています
一之瀬さんは若菜さんのこと忘れていませんよ!!」
「彼は幸せ?」
「幸せと思います?
わたしはおもいません。
あの頑固な性格だし 表面上には見せないけど
未練タラタラとおもいますよ!!
山本さんがいつも傍で一番見ていたのだから
分かりますよね!?」
山本さんに話を振ると黙って話を聞いていた山本さんが
口を開いた。