シュールな関係


逢えて嬉しい気持ちと不安が混ざり、自分の感情が分からなくなるが

でも分かるのはまだ大和を好きと言う気持ち。


騙されても、あとで何を言われようが

もう少しだけ一緒にいてもいいよね?



「ホントはわたしも寝転びたかったの!」

そう言って二人して大地に寝ころふと

風が気持ちよくスーと体をさすりながら通り過ぎる…




青い空に続いている新鮮な空気を肺一杯に

吸い上げ、手を伸ばせば


雲がつかめそうなくらい近く感じる。



「恋って身分や立場で簡単に割り切れねーよな

俺のおふくろも身を引いただろ

俺はそんなのは納得いかねぇーな。

色んな事情があったとは思うが

その結果は母子家庭で苦労して、死ぬ時に暴露だろ…

俺にはおふくろが幸せだったとは思わない



若菜さんはどうだった、幸せそうだったか?」



「ううん・・


今まで一緒にいれたことを想い出して一之瀬さんに

逢いにも行けず、連絡も取れず、生死すら偽ってって

お互いに想い合ってるのに…すごく切なかった…


一之瀬さんも…若菜さんに合ったら

今度は絶対に離れないよね?」



「俺ならどんなことがあっても思い出だけじゃイヤだな

周りを敵にしてでも奪い取り、離さないけどな


おかげでこんなに振り回されて迷惑だ


もう終わりにしてくんね?」


ウンザリとしたような声を含むのを聞いて

やっぱり怒ってるんだ…と、再び息苦しさを感じ始めた。



「奈緒 ちょっと目を瞑ってそのまま動くなよ」


「わっ、靴脱がして何するの?」


脱がした代わりに新しい感触のものにすり替えられる
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