白い花が咲いたなら

 友だちのみんなも、ありがとう。

 親戚のおじちゃん、おばちゃん、従妹たち。


 みんなみんな、本当に本当にありがとう。

 嬉しかったよ。

 ずっと支えて、励ましてくれて。


 みんなだって、死んでいくあたしを見ながらきっと辛かったよね。


 なのに、いつもあたしに笑顔を見せてくれた。


 その笑顔があたしの宝物だったよ。


 お礼を伝えたかったけど、最後は意識が朦朧としてしまって。


 だからさ、こうしてお礼が言えて良かった。


「ここでいくら叫んだって、みんなにはぜんぜん聞こえてないんだろうけどねー。あっはっは」


 元気に笑うあたしを、近藤くんはなぜかキョトンとした顔で見ている。


 ……そして。


 言葉に表せないような素敵な表情で、彼は微笑んだ。

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