白い花が咲いたなら

「そんなことないさ。きっと届いているよ」


 優しく緩む口元から、真っ白な歯が覗く。


「きっと、怜奈の大切な人たちの元に白い花が咲いたはずだ」


 喪失に苦しむ心を慰め


 悲しみに沈む心を救う、白い花が。



「なあ怜奈。俺たちさ、生きて会ってたら絶対、カップルになってたと思わねえ?」


 近藤くんがイタズラっぽい顔をして、そんなことを聞いてきた。


 あたしは目をパチパチさせて、自分の頬がポッと赤くなるのを感じる。


 カ、カップルって……。


 そんなこと、聞かないでよ。ばか。


 恥ずかしいじゃん……。


「さあ、どうですかねえ?」


 照れ隠しにツーンと顔をそむけて答えるあたしに、彼は熱心に繰り返した。


「絶対だよ。絶対、確実。間違いなく俺たちって恋人同士になってたって」

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