男子と会話はできません
式が終わると、杏奈は「体育委員のことでちょっと先生んとこ行かなきゃいけない」と、行ってしまった。
ひとり体育館の入り口に向かっていると、隼人くんを見つけた。
このタイミングだと入り口で鉢合わせしてしまいそう。
ちょっと歩みを遅めると、後ろから来た人にぶつかられそうになる。
少ししてから顔をあげて、誰かの肩越しに見える隼人くんの後ろ姿を確認した。
あれから、隼人くんとはやっぱり話をする機会はない。
陸上部の練習があるのか、登下校のバスも一緒になることもなかった。
今まで通り。
それは、こんな風にわたしが隼人くんを避け始めてまったから。
自業自得。
男子と話すことが緊張してしまうようになったのだって、
わたしが男子を避けるようになったからだし。
これも、自業自得。