歪んだ愛情【更新中】
美海に歩幅を合わせてくれる。
千歳の話に集中しすぎて前を見て歩かない美海は何度もぶつかりそうになった。
そんな美海の肩を抱き、自分の方に寄せてくれる千歳。
信吾なら、
ぶつかりそうになった人に
「人の彼女にぶつかってんじゃねーよ!」
とか言い放って怒り散らしていただろう。
でも千歳は
美海がぶつかる前に美海を助けてくれる。
こんな守り方もあるんだ、と美海は千歳の顔を見てほほえんだ。
特徴ある千歳の笑い方。
その笑い方を見たくて、
笑い声を聞きたくて、
美海は何度も千歳を笑わせようとした。
笑うと左の眉だけ少し下がる。
普段は目に入ったら立ち止まってしまうような可愛い服屋も、
美海の好きな雑貨屋も、
目に入らない。
隣を歩く千歳ばかりを見てしまう。