歪んだ愛情【更新中】
「美海、ちょっと来て」
「何?」
少し顔を歪めて
信吾が美海の手を引いた。
「もうすぐ授業だからすぐ美海返してね」
「おう」
何を言われるかは
だいたい想像がつく。
果南は空気を読んで美海と目を合わせた。
テラスにある大きな木の下で信吾は止まり美海の手を離した。
「携帯見せて!」
「はい」
すぐさま携帯を出した美海に信吾は少し戸惑った。
携帯を開き、
メールフォルダをスクロールする。
「なんかあった?」
「いや、何もなかったけど、」
にこりと笑顔を見せ、美海は携帯を取り返した。
「ホントに授業の話してたんだね」
「うん。当たり前じゃん。信ちゃんじゃあるまい」
罰悪そうに苦笑いをし、また美海の手を引いた。