歪んだ愛情【更新中】
千歳にメールを送って
すぐに送信メールを消す。
メールを受信したらそのメールを消し、
同じ学部の友達にメールを送る。
信吾が来てから
美海はその繰り返しをしていた。
信吾に携帯チェックをされることはだいたい予想がついていた。
「バレた?」
「そうやすやすとバレてたまるか」
椅子に座って
また煙草に火を点けた。
最近煙草の量が増えた。
精神的なものかもしれない。
信吾への苛立ちと
自分への慰め。
「また会うの?」
「来週」
「今は電波で繋がる危ない関係だ」
「付き合ってないけどね」
一枚だけ撮った2人の写メ。
千歳の笑顔を眺めながら、美海はため息をつく。
この笑顔はまだ
自分のものじゃない。
でも隣で笑う自分の笑顔も千歳のものじゃない。
美海の左手で光る指輪が余計にため息を深くする。
信吾が大好きだった自分はどこに行ったのだろう。