夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~
その週の土曜日に私は先生と学校のプールにいた。
部活は今日はナシにして貰った。
それは私の希望でだ。
今日、決着をつけるべきだと思ったから。
勿論、高岡くんの事を。
私はスマホに視線を向ける。
そこにはLINEの高岡くんとのトーク画面が表示されていた。
最後の言葉は【土曜日、午後1時プールで待ってる】だった。
私が打ったもので既読はついてはいるが返事はない。
だけど彼は絶対に来てくれる。
そう信じている。
「高瀬さん……」
「大丈夫ですよ。高岡くんは来ます。
彼だってこのままじゃいけないって絶対に思っているはずですから」
ただ、ほんの少しの勇気が出ないだけだ。
負けたという現実を、悲しみを、乗り越える勇気が。
あと少しの所で押し負けてしまっているのだろう。
きっとそう、そうに違いない。
何度も言い聞かせて私は準備運動を始めた。
ストレッチを先生に手伝ってもらいながら準備を整える。
「……高瀬」
丁度、ストレッチが終わった時に後ろから声が聞こえた。
1週間とちょっと聞かなかっただけ、だけど凄く懐かしく感じる。
「来てくれてありがとう高岡くん!」
笑みを浮かべながら彼を見つめる。
少し元気がなさそうだが、いつもと同じ高岡くんだ。
姿を見ただけなのに安心して涙が出そうになった。
だけど必死で堪えて笑顔を作った。
「蒼井先生も、いたんですね」
「……はい」
少し気まずい空気になりそうだったので私はパンと両手を叩いた。
その音に反応をして、2人の視線が私に突き刺さった。
驚いたせいか気まずさは何処かへと消えていった。
とりあえずよかった。
そう思いながら2人に向かって頭を下げる。
「この度は、私の為にお時間を取って貰ってありがとうございます!
今日、お2人を呼んだのは……」
途中で言葉を切って先生と高岡くんの2人を交互に見る。
部活は今日はナシにして貰った。
それは私の希望でだ。
今日、決着をつけるべきだと思ったから。
勿論、高岡くんの事を。
私はスマホに視線を向ける。
そこにはLINEの高岡くんとのトーク画面が表示されていた。
最後の言葉は【土曜日、午後1時プールで待ってる】だった。
私が打ったもので既読はついてはいるが返事はない。
だけど彼は絶対に来てくれる。
そう信じている。
「高瀬さん……」
「大丈夫ですよ。高岡くんは来ます。
彼だってこのままじゃいけないって絶対に思っているはずですから」
ただ、ほんの少しの勇気が出ないだけだ。
負けたという現実を、悲しみを、乗り越える勇気が。
あと少しの所で押し負けてしまっているのだろう。
きっとそう、そうに違いない。
何度も言い聞かせて私は準備運動を始めた。
ストレッチを先生に手伝ってもらいながら準備を整える。
「……高瀬」
丁度、ストレッチが終わった時に後ろから声が聞こえた。
1週間とちょっと聞かなかっただけ、だけど凄く懐かしく感じる。
「来てくれてありがとう高岡くん!」
笑みを浮かべながら彼を見つめる。
少し元気がなさそうだが、いつもと同じ高岡くんだ。
姿を見ただけなのに安心して涙が出そうになった。
だけど必死で堪えて笑顔を作った。
「蒼井先生も、いたんですね」
「……はい」
少し気まずい空気になりそうだったので私はパンと両手を叩いた。
その音に反応をして、2人の視線が私に突き刺さった。
驚いたせいか気まずさは何処かへと消えていった。
とりあえずよかった。
そう思いながら2人に向かって頭を下げる。
「この度は、私の為にお時間を取って貰ってありがとうございます!
今日、お2人を呼んだのは……」
途中で言葉を切って先生と高岡くんの2人を交互に見る。