三回目のデート


 ……よしっ!

 改めて、果奈をジッと見つめた。

 果奈も、私が呼ぶのをジッと待つ。


「……た……た……たか……」


 うわ。相手は果奈なのに、相当緊張するー。

 果奈の顔が『あと一息っ!』と叫んでいる。


「た、たぁ……たぁ……たぁかぁ~~……
 っ、ぷはぁっ!はぁっ、はぁっ……。

 や、やっぱりダメだよ~!果奈相手でも恥ずかしいよ~!」


 しっ、心臓がバクバクしてる。

 練習の果奈でこれなのに、本番の先輩になったら私……心臓麻痺で死んじゃう。

 たった三文字なのに、こんなに胸を締め付けるなんて……。


 バンッ!

 わっ!果奈がまたカウンターを叩いた!

 ビクついて、思いっきり体が跳ね上がった。

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