三回目のデート


「あの、もしもしっ。すみません先輩!いきなり切っちゃって!その前に、一輝がいきなり出ちゃって!」


 電話なのに、ペコペコして謝った。


『アハハッ!そんなに気にしなくていいのにー。面白かったし♪
 弟クン、いいキャラしてるな。ホント映見とはまたタイプが違うし』

「よく言われます……」


 一輝と目が合うと、ニッと歯を見せて笑ってきた。

 その姿が悪魔に見える。髪もツンツン立ててるから余計に。


『映見の弟クンとのやり取りも、なんか新鮮だった』

「うぅ……お恥ずかしいところをー……」

『恥ずかしがることないって。きょうだいって、だいたいそんな感じっしょ。
 それに、映見のいつもの可憐なイメージとは違くて、そういうところもまた可愛く感じるし……あ』

「えっ……」


 かっ、可憐?……可愛く感じる?

 ウソ……。

 顔がジワジワと熱くなった。


『いや、今のはその、え、と……じゃ、じゃあ……また明日っ!』


 先輩が慌てて電話を切ろうとした。


「あ、はいっ……おやすみなさい」

『うん、おやすみ……』


 OFFボタンをピッと押した。

 先輩……私のことをそんな風に思ってたんだ……。

 甘い余韻(よいん)に浸っていると、悪魔一輝がベッドから離れ、私に絡んできた。

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