オフィス・ラブ #3
たぶん、いつか本当に。
この人は、言ってくれるだろう。
だって彼は、一度だって。
私のほしいものを、
くれなかったことがない。
ねえ、新庄さん。
ん? と寄せてくれる耳に。
うらやましくなってきました。
そうささやくと。
少し眉を上げて、私を見て。
それから、優しく微笑んで。
視線をちらっと、さまよわせてから。
誰にも見られないように、一瞬。
身体の陰で、指を絡めてくれた。
新庄さんの約束がともる。
左手の指。
Fin.
──Thank you!

