イジワルな君と私との恋愛事情

雪間くんside2

俺は、イライラしっぱなしだった。

結は、『あの日』以来、俺のことを避けっぱなしで、ろくに口も聞こうとしない。

それが、半年も続き、2年生に進級してからも、それが続いていた。

(いい加減、口ぐらい聞けよ!!)

俺はそう思ったが、このひねくれた性格が、邪魔をするばかり‥‥‥‥‥。

結には、罵倒する言葉をぶつけては、ますます嫌われる日々。

それに、俺のイライラはの原因は、もう一つあった。

『佑宇樹蒼』の存在。

結とは、かなり親しげにしており、この前、俺が結を罵倒している時に、こっそりと『ガキ』とか、ぬかしやがった。

それだけじゃない。

あいつは、渡り廊下で、俺とすれ違った時に、『オレの結をイジメるなよ』と、ニヤリッと笑いながら、意地悪い口調で、そう言いやがったんだ。

明らかな『宣誓布告』。

そして、それが、あいつの『本性』。

やっぱり、俺の『予感』は当たっていたな。

でも、『負けるわけにはいかない』。




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