ゴールデン☆キャット
このままダメになるくらいなら……っ!


「っ……女の子たちにベタベタ触らせないでよ!! 尊は見た目も中身も完璧で、私なんかが彼女になれるなんて奇跡みたいなもんだし、全然釣り合い取れてないし、自慢の彼女には程遠いかもしれないけど尊を一番好きなのは私だもん!!」

「…………。」



どうせこのままダメになるならと、思い切って思った事をパッと言ったけど、完璧終わった……。


顔を見なくても分かる。



「やっぱ顔上げろ。」

「ヤダ!!」

「ヤダじゃねーよ。」



頭を掴まれ無理矢理上を向かされた。



「お前何言ってんの?」

「っ……私は恋愛初心者なの!! 尊もティーン先生も私には上級過ぎるよ!!」

「今度は何なんだよ……ってかティーン先生って……あぁ、そういう事。」



尊は呆れた顔で雑誌を拾い上げた。


私の愛読雑誌であるティーンガールズは濡れてよれよれになっていた。


雑誌に書いてある事は私にとってはまだ未知の世界で、関心はしても理解は難しいものばかり。
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