ゴールデン☆キャット
みっともなく泣く私を尊はまた抱きしめた。


余計涙と声が漏れる。



「お前の言葉使うなら、俺だって恋愛初心者っだっつーの。」

「ウゾだ!!」

「今まで女はいたけど、真剣に付き合ったのはみのりが初めて。 マジ過ぎてたまにどうしていいか分かんねーし、何にお前が傷付くのかとかよく分かってなかった。 ごめん。」



いつもはチャラチャラしてるのに、こういう時は真面目な尊。


こんなに面倒くさい女とちゃんと向き合ってくれることが嬉しかった。



「みのりは自慢の彼女だから。 ってか見た目と中身のギャップ激し過ぎだろ。 でもそれを知ってんのは俺だけだって思うとメッチャ嬉しい。 お前の全部が好き。 だからもっと自信持て。 もっと堂々としてろ。」



尊は体を離すと優しい顔で私の頬を撫でた。


どんどん好きになる。


好きで胸がいっぱい。



「分かった?」



コクリと頷くと、チュッとキスをされた。
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