~Lion Kiss~
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広いリビングで一人きりになると、私は膝を抱えてソファへ腰を下ろした。

胸がグーッと圧迫されるような感覚に、思わず眉を寄せる。

食欲なんかなかった。

私は治人さんが好きだ。

けれど彼の愛は、私からすり抜けていってしまった。

私は、努力していたつもりだった。

料理だって頑張って勉強したし、掃除や洗濯だって一生懸命やった。

治人さんに似合う女性になりたかった。

治人さんが連れてても恥ずかしくないように、身形にも気を使っていた。


『 早く脱いで。脚開いて、マヒル』
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